猫額洞の日々

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2007年 04月 04日

「からくり灯籠 五瓶劇場」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 最終章「戯場国邪神封陣(かぶきのくにクトゥルーたいじ)」なぞ、
コンセプトとシノプシスしか書いてない。邪神クトゥルーが物語の中から
現実の江戸の町に侵入してきたから、歌舞伎界の人々は虚構には虚構をもって
対決しようとして、無事クトゥルーを退治しましたって、書いてあるだけ。
 観念小説と呼べるほど観念展開は見られないし、これは小説ではなく
エスキースじゃないかしら? 考え方の根本は嫌いではないけれど。

 他の章も多かれ少なかれ、このやり方なので、一晩経つと忘れるのは
そのせいではないだろうか。全面的に作者の責任にして悪いが。
     (芦辺拓 原書房 07初帯)

 表紙がすてきで先週買ったディクスン・カー「死人を起す」(HPB 93再 VJ)、
読み出してみると何やら記憶にある話。店で確認したら、むかし読んだ
「死者はよみがえる」(創元推理文庫 72初)だった。どうせ忘れているから
延原謙訳で再読してもいいんだけれど。どうしよう?

 読む本のあてはある。「片眼の猿」を読むので中断していた「上海
コレクション」(平野純編 ちくま文庫 91初帯)から途中だった横光利一を
読む、HPBで読んでいるけれど、地方都市に住む友人が送ってくれた
「メグレと老婦人」(シムノン ハヤカワ・ミステリ文庫 85年3刷)を再読する、
ハメット短編全集1「フェアウェルの殺人」(創元推理文庫 86年16刷)__
たぶん読んでないと思うのだが__、いくらでも候補はある。さて、はて?
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by byogakudo | 2007-04-04 12:27 | 読書ノート | Comments(0)


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