2007年 04月 18日

圓生2冊と新書1冊読了

e0030187_1319098.jpg











 (写真はクリックすると拡大します。)

 三遊亭圓生「浮世に言い忘れたこと」(旺文社文庫 85初帯)と
「書きかけの自伝」(旺文社文庫 85初帯)、丸山真男・加藤周一
「翻訳と日本の近代」(岩波新書 98初)読了。

 圓生の2冊ともに、落語家のつくった俳句や川柳が紹介されている。
志ん生作がやはりおかしい。
   <腹わたを捨ててさんまに見限られ>(「浮世」p245)
   <鼻唄で寝酒もさみしい酔いごこち>(「書きかけ」p208)
   <唇をよせても舌は出てこない>(「書きかけ」p230)

 近現代の名人というと、志ん生・文楽、それから圓生の順になるのか?
でも、圓生の技巧的なところが好き。

 ところで、連日、地方選挙の車がうるさく商店街を廻っているが、いま
通り過ぎた選挙カー、「午後の静かなお時間、商店街のみなさま、お邪魔
しております」だってさ。そりゃあ、静かな商店街ですともと、胸の中で
返した。雨続きで、発掘の日を待つ遺跡の気分である。

 「翻訳と日本の近代」、新書人気は速く手軽くアウトラインがわかる点に
あると再認識。対談あるいは問答形式だから、なおさら速く読める。

 荻生徂徠って面白そうな人だと思ったが、わたしの日本語力で、たとえば
岩波の日本思想大系が読めるだろうか? 読む気になるだろうか。
 富永仲基の「加上(かじょう)説」も良さそうなんだけど。
丸山 彼の加上(かじょう)説ね、古いものの説明ほど後から作られた
 ものだという、あれなんかいまだに神話学の重要な命題で、日本では珍しい
 世界に通用する命題じゃないですか。日本の天地開闢論なんて、まさに
 そうです。国の最初はこうだったなんて、もっともらしい説明が後世に
 なってつくられる。>(p99)
[PR]

by byogakudo | 2007-04-18 13:19 | 読書ノート | Comments(0)


<< 溜め過ぎ!      昨日の芽句のはなしに追加 >>