猫額洞の日々

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2007年 04月 22日

日本語レッスン

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 綺堂はやっぱり再読すべきだ。長年気になっていたことが解消した。

 漢字で書かれることが大抵である言葉をときどき、綺堂はひらがな書き
にする。どういう場合にひらがなにするのか、まだ法則性が見つからないが
__たんに書いていて漢字が続きすぎる、多すぎると思うと仮名書きに
するのか、それとも何か原則があるのか解らない。カードを作れば傾向が
出てくるかも知れないが、根気がない。__ともかく、「かかり合い」で
よいのだと、やっと昨夜わかった。

 「係り合い」は「かかわりあい」と読むべきか「かかりあい」だろうかと
たまに思い出しては気にしていたが、「半七捕物帳(二)」の「三河万歳」に
<・・・よほどだらしのない女で、旦那取りをしているというので
 あるが、定(きま)った一人の旦那を守っているのでは無いらしく、
 大勢の男にかかり合って一種の・・・>(p108より。ボールド表示は
原文では圏点、半角括弧内はルビ。)

 他の箇所では「係り合いを畏れて」みたいに書いてあることが多いが、
これで安心して「かかりあい」と発音できる。「かかわりあい」と言うより
「かかりあい」の方が口に出しやすいし。これで納得。

 何をつまんないこと、気にする奴かと自覚しないでもないが、言葉の
ベースは結局、育った家庭環境に在るので、カッコいい言い回しや言葉を
本で読んでも、実体験的に会得していないと使うのが不安だ。使っていれば
いつか身につくと思ってせっせと用いているが、なかなかに不安は取れない
のです。

 贋のIDを求めるようなことかも知れないが、そんなときはミック・ジャガー
の故事を思い出すことにしている。努力してコクニーを身につけた人も
いるんだからと。
 江戸風東京言葉がいくら好きであっても、九州なまりで口に出してては
効果がないとも、わかっております。でも好きなんです。性懲りもなく。
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by byogakudo | 2007-04-22 14:27 | 読書ノート | Comments(0)


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