猫額洞の日々

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2005年 08月 18日

一晩で読める本が読みたくなって

 表に出してあった「百年の誤読」(岡崎宏文 豊崎由美 ぴあ 04初)を持ち帰る。
爽快に読み終える。取り上げられたベストセラー本は殆ど読んでいなくても、
斉藤美奈子「妊娠小説」と同系の読み技が愉しい。
 
 ここでは取り上げられていないが、たとえば、伊藤整の「女性に関する十二章」が
ベストセラーになった時代って、若い女性たち(だけではないが)の読解力が、
今では考えられないような水準にあったのではないかと、思ったことがある。
 
 書かれている内容ではなく、文字面の話です。いま、伊藤整がこれを書いたら、
編集者から早速
 「漢字が多すぎる。段落が長すぎる。段落と段落の間は必ず1行空けて下さい。
それから、もっとくだけた調子で書けませんか?」と滅茶滅茶にダメ出しされや
しないだろうか。
 
 「誤読」に書かれている通り、高度経済成長の60年代以降、現在ある
ベストセラー本のバカバカしさが全パターン出てきて、そしてケータイ小説の
時代ですか?! 新聞で(!) そんな話題を見たことがあるが、狭いケータイ画面に
横書きで書かれた小説もどきが横書きのまま単行本化され、今では
「あたし、縦書きの本を読んでると眠くなっちゃうんですよー」という実例が
紹介されている。
 
 今更だけれど日本語は、手で書いてみればすぐ解る、上から下へ書くように
できているのだから、ブログ日記みたような横書きは不自然の産物だ。段落と
段落との間を行空けするのも、一文が短いのも、横書き日本語でも すぐ文意が
読み取れるようにという苦肉の策なのに。
 枚数制限つきでいい、縦書きブログがあったら、すぐにでも引越したい。
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by byogakudo | 2005-08-18 15:22 | 読書ノート | Comments(0)


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