2007年 05月 02日

「ヴォスパー号の遭難」に取りかかる

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 冒頭の海難事故シーン、船舶関係用語が苦手でおおよそのことしか
想像できないが、そこを過ぎれば物語は上陸する。フレンチ警部が
乗り出す殺人事件も起きて、いつもの探偵小説パターンである。

 列車ものではない。定期便の貨物船で積荷が爆発し、どうも保険金
詐欺ではないかと疑いが生じる。保険会社に頼まれて捜査中の探偵が
なにか掴んだらしく殺されるのだが、まだ死体も発見されない。

 クロフツですから、最初の船の事故場面でも、次の海難事故審査の
法廷シーンでも、人間関係や事故のてんまつ、船会社や保険会社の
インテリア等までが丁寧に、語り落としなく書かれている。スピーディ
な展開なぞ期待せず、じっくりお付合い下さい。捜査に入っても
ジグソー・パズルを埋めてゆくように、一歩ずつピースの見落としなく
話は進む。好もしいけれど。
     (F・W・クロフツ ハヤカワ・ミステリ文庫 81初)

 毎日気温が違う。初夏の暑さか寒の戻りに近い冷え方か、安定しない。
今日は何もする気になれなくって。雑用をこなすのを頭が命令したがら
ないから、からだも動かない。

 連日の酒量と今日の暑さに果てた美咲歌芽句が、思潮社製作の「荒涼
天使たちの夜」チラシを届けてくれる。これも素敵な出来映えです。
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by byogakudo | 2007-05-02 12:57 | 読書ノート | Comments(0)


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