猫額洞の日々

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2007年 05月 09日

「ドガ・ダンス・デッサン」瞥見

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 吉田健一訳のヴァレリイ「ドガ・ダンス・デッサン」(新潮社 一時間文庫
55初)をぱらぱらと見る。p37、『ドガとフランス革命』から引用。
「くたばれ、サルコジ(とその手のやから)!」の思いを込めて。

< 一九○四年七月二八日に、ドガは私に次のような昔の思い出を語った。
  彼が四つか五つの時、彼の母は或る日彼を連れて、ル・バ夫人を訪問
 した。夫人は、ロベスピエールの親友で一七九四年の政変に際して
 ピストルで自殺したかの有名な国会議員、ジョゼフ・ル・バの妻で、
 その息子フィリップも名高い学者であり、ドガの叔父達を教えたことが
 あったのだった。
  この老女はトゥルノン街に住んでいて、ドガは其処の蝋を引いた市松
 模様の床の赤い部分をまだ覚えていると言った。
  訪問が終って、ドガ夫人は彼女の息子を片手に引きながら玄関まで
 来ると、彼女は其処の廊下の壁にロベスピエールやサン・ジュストや
 クウトンの肖像画が掛けてあるのに気が付いた。
 「何ということでしょう、」と彼女はル・バ夫人に言った、「貴方はまだ
 あの鬼達の肖像を取ってお置きになるのですか。」
 「お黙りなさい、セレスティーヌ、」とル・バ夫人が答えた、「あの方達
 は聖者でした。」>
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by byogakudo | 2007-05-09 13:13 | 読書ノート | Comments(0)


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