猫額洞の日々

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2007年 05月 21日

「異星の客」も読み終わっていた

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 何か書き忘れてると思ったら、「異星の客」の感想文だった。読後
3日経つと感想も速やかに忘れ去られるのだが、思い出せる範囲で
書くと__前半の認識論問答のところが面白くって、アメリカのヒッピー
たちはラリりながらこれを読んでいたのかしらと少し不思議だったが、
後半に至ってヒッピーたちのバイブルと呼ばれた訳がわかる。

 火星に生まれ育った人間、ヴァレンタイン・マイケル・スミスは
感情に流されない理性的な汎神論を人類に普及させるためにカルトな
教会システムを取る。
 そこでは、あなたもわたしも彼・彼女も、無機物・有機物すべてが
神であり、必然的に性的結合は無条件に肯定され、互いに愛し愛される
関係であることが常態となる。
 ヒッピー・コミューンの理論的裏付けとして、バイブル視されたのも
当然だった。

 スタートレックのMr.スポックに似た何事にも超然としたスミス氏は、
故郷であるはずの地球に降り立ち、人類との観点の相違にぶつかる。
この前半の遣り取りがいちばん面白かったけれど、文庫版1冊400g、
厚さ3cmにはメゲそうになった。分冊で出せばよかったのに。でも
分冊はいつも片方が行方不明になる宿命があるから、これでよかった
のかも知れない。   (R.A.ハインライン 創元推理文庫 72年13刷)

 昨夜から「風信子の家」(篠田真由美 東京創元社 07初帯)。むむ、
眼高手低という言葉がちらつく。
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by byogakudo | 2007-05-21 17:09 | 読書ノート | Comments(0)


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