2007年 06月 06日

「タモリ倶楽部 東京トワイライトゾーン」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 何だか疲れていて「森茉莉全集」を開く元気が出ない。辻邦生も
(文学だなあとは思うけれど)気分じゃない。そこで、「タモリ倶楽部 
東京トワイライトゾーン」(久住昌之・滝本淳助 日乃出出版 89再帯)の
出番である。

 あとがきに「東京トワイライトゾーン」は、テレビ朝日「タモリ倶楽部」
の一コーナーとして87年2月から89年3月(昭和末から平成初め)まで
放映されたとある。放映分を中心にふたりの著者が前から取溜めしていた
ものを加えて一冊にした。

 87年というとTVを見るようになっていた頃だし、番組を見た記憶も
あるが、見た覚えがあるだけで、内容はすっかり忘れている。

 いま読んでみると「路上観察学会」とか、あの当時の流行りだったっけ
と認識され、バブル経済期の苦痛もよみがえる。大地震があった訳でもない
のに、風景が壊滅していった頃。70年代まで辛うじて残っていた東京風景が
無惨に殺された頃である。今でも風景殺しは続いているが。

 ださくておかしなものも、見当違いなお洒落振りも、美としか言いようの
ないものも、うつくしくはないが愛らしいものも、みんな失われて行く。
常に新しいものだけが良いものとされる__質は問われない、新しくさえあれば
__貧乏国に生まれた不幸を嘆く。不機嫌なのは熱さのせいか。
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by byogakudo | 2007-06-06 15:27 | 読書ノート | Comments(0)


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