2007年 06月 13日

「虚無への供物」読書中(2割)

e0030187_1315327.jpg










 (写真はクリックすると拡大します。)

 文庫版あとがきには先行する版のあとがきも収められている。

 二度目の出版、三一書房版あとがきより引用。(p636)
< 幼年時代、わたしの家は、ひどく貧しかったらしい。それでいて、また
 へんなぜいたくさもあった。というのは、わたしには、ただの一冊も絵本
 や童話を買ってもらった記憶はないけれども、母が自分でバーネット夫人
 の『秘密の花園』を訳してくれ、その何冊かの手書きのノオトをむさぼり
 読んで過したからである。いつまで経っても見つからない花園の入口の
 もどかしさ、深夜にきこえてくる泣き声の無気味さは、いつまでも
 わたしのものだ。(以下略)>

 最後の「いつまでもわたしのものだ」の痛切さにイカレる。むむ、ファンに
なっちゃうのかしら、くすぐったさを堪えつつ?

 ただ、いまのところとは言え、連作短篇集ほどくすぐったくはないのですが、
このペースで、ブキッシュなメタミステリとして進行してくれることを祈る。
登場人物名の宝塚趣味も、いまのところクリアー?している、わたしは
野蛮な女。
[PR]

by byogakudo | 2007-06-13 13:16 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「虚無への供物」読書中(4割8...      「スカトロジア」+「虚無への供物」 >>