2007年 07月 13日

2冊読了、3冊目もうすぐ

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 「東京アンダーナイト "夜の昭和史"ニューラテンクォーター・
ストーリー」(山本信太郎 廣済堂出版 07初帯)読了。

 日本国の国家権力が三権分立しているというのはタテマエだけだし、
旧右翼・ヤクザ組織は大から小までの経済面のみならず、分立している
筈の三権にも影響力を持っていた/いるということ。
 一般市民はその数が多いだけで、いわばタイタニック号の三等乗客に
等しい。タイタニックの豪華な一等客向けの設備が、大量の悲惨な三等客
の料金からまかなわれていたように、政治経済権力に縁のない一般大衆の
存在意義は、搾取さるべき資源として存在し続けるところにある。 
 __なんて、サヨクな感想だけれど、実感的にわかる本だった。

 「電撃!! スパイ映画の謎 『スパイ大作戦』『007』『ナポレオン・
ソロ』の真実」(ナイト・ストーカーズ編 フットワーク出版社 96初)は、
「プリズナーNo.6」と「電撃フリント」だけ読むつもりで、結局ほぼ
全篇読了。
 わたしの葬式には(葬式を行うとして)「殺しのベストセラー」
ヴィデオかDVDを流してくれとSに頼んでいるのだが、「プリズナー」や
「フリント」でも可。でも彼は、Perfect Dayを掛けてやると言って
いる。

 そんなSとふたりで神保町へ。傘をささずに歩くのは何日ぶりだろう。
Sはまず九段下で下りて散歩(もちろんカメラつき)してから合流。もう
坂道も苦にならなくなっているので、本棚下をしゃがみ込んで覗いたり、
背を見せている本を引き出したり(これは少し背筋にひびくらしい)。
 1冊、偏愛の対象というべき本を見つける。買取の残りもあるし、まあ
いいか。

 タリーズで休憩後、今夜の文庫本を探しに羊頭書房へ。いまの若い人は
SFを読まない。SFの読者層は中学生のときディックにイカレた、現在45歳
以上の人々ではないかとお客さまと話したことがあるけれど、状況設定を
理解しないと読めないSFは、めんどくさいというのだろうか。

 等身大の人物と身近なできごとがへたくそな日本語で書かれている、
ついでに「みんな、それでも生きて行こうよ!」と小声でメッセージか
なんかついてると、もっとウケル。そんなものばかり消費してると早く
ボケるよと、いつものばーさんの寝言ですけど。
 Sは読むものがないし、わたしは「殺人交差点」(フレッド・カサック
創元推理文庫 79初)が終りかけなので、熱心に探す。
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by byogakudo | 2007-07-13 19:16 | 読書ノート | Comments(0)


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