2007年 07月 18日

「嘘は刻む」読了とカサックに追加

e0030187_14241122.jpg










 (写真はクリックすると拡大します。)

 登場人物の心理描写ばかり続いていたが、それでも次の殺人事件が
起き、それをきっかけに?事件は解決する。じっと心の傷を抱えながら
生きている主人公は、もう一度かつての恋人に会いに行って、自分の
思いに決着をつけようと決心するところで物語が終る。

 シリアスとコミカルの両面を書いて行った方が、作家は長く書ける
のかな? フェラーズはコメディ専門ではなく、サスペンスも巧いと
了解。無理なトリックなぞ考えなくても(考えない方が)、この本の
ように、いいミステリになる。
     (エリザベス・フェラーズ 長崎出版 07初帯)

~7月14日に追加

 カサック「殺人交差点」あとがきに
<丸谷才一氏に、<日曜日は埋葬しない>を評した<サガンの従兄弟(いとこ)>
 という文章があり、カサックの作風をたくみに要約>(p327)してある
とのことで、昨夜は「深夜の散歩」(福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
講談社文庫 81初)を持ち帰って読む。むかし福永武彦の分だけ読んだと
思うが。

 やっぱり記憶していた通り、映画版タイトルは「日曜日は埋葬
しない」だったようだ。
< フレッド・カサックの「日曜日は埋葬しない」は、正しくは
 「日曜日を葬らない」である、と訳者はあとがきで述べている。
 出版社の意向によって映画の題に近づけたことを、訳者はすくなからず
 残念に思っているらしい。>(p224)
 映画雑誌を熱読していたころの記憶は健在だったという、それだけの話。 
[PR]

by byogakudo | 2007-07-18 14:24 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「妻という名の魔女たち」を読み始める      「ひよこはなぜ道を渡る」読了、... >>