2007年 07月 25日

「青年のための読書クラブ」途中

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 その前に、昨日の「駒形」は「こまかた」が本来の発音であると、
古書伊呂波文庫さんから早速、ご連絡いただく。
 芥川龍之介が「『こまかた』と言っていたが、明治の終り頃(?)には
『こまがた』が多くなった」と記しているそうである。
 持つべきものは「東京弁辞典」を秘蔵する先輩だ。感謝。

 「俳風三麗花」は1930年代だから「こまがた」ルビで、おかしくは
ないが、折角、句会中心に話が廻るのだから、古風に「こまかた」ルビも
ゆかしいのではないか。「麦茶」ではなく「麦湯」が運ばれて来るのだし。

 昨夜からお借りした3冊目「青年のための読書クラブ」(桜庭一樹
新潮社 07初帯)。そう、2月に読んであまり感心しなかった「赤朽葉家の
伝説」の桜庭一樹だ。思わずお師匠さんの顔を見上げると、
 「ところが、これがいいんだよ」

 たしかに今回、なかなかです。資料負けしてない、ぴったりの文体で
書き綴られている。創立100年近い歴史をもつミッションスクール
「聖マリアナ学園」のダークサイド、「読書倶楽部」秘話という設定が
自在に語られて行く。こんなに書ける人だったのねと、失礼なことを
思ってしまった。

 お師匠さんは70台後半。わたしがお師匠さんの歳まで生きたとして、
ここまで現役の読書ができるものかどうか、自信がない。

 ところで、朝刊に早川書房の広告があったが、ディー判事シリーズは
どうなってるんでしょう? 音沙汰なし。ボリス・ヴィアン全集の時も
はらはらするような間隔で出版され、でも全巻ちゃんと刊行されたから
気長に待てということだろうが、あれは20年前のこと。もう持ち時間が
足りないので、できるだけ早めにお願いしたい。
 それから是非、どこでもいい、キリル・ボンフィリオリを選集でいい
(全集ならもっといい)、出して下さい、早急に! こっちは、あとがない
のです。生きていたとしても本を読んで愉しめる心身であるか、環境に
いられるか、危ういのですから。心残りなく死なせてくれ、頼む。
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by byogakudo | 2007-07-25 13:04 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by 美咲歌 芽句 at 2007-07-25 22:21 x
じつに私も「心残りなく死なせてくれ、頼む」という心境になることが最近多い。われわれ、あとがない者としては読みたい本を読み切ってから死にたいものだとつくづく思う。買っておいてまだ読んでいない本が山とある。2012年12月22日までにはぜひ読み切ろう。
Commented by byogakudo at 2007-07-26 13:04
人生は短く、本は多し! 「失われた時」以下、あきらめた
本、多々あります。怠けた一生ですまなかったと思う。


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