2007年 07月 28日

2冊読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 一昨日、お借りしている最後の本「玻璃の天」(北村薫 文藝春秋 07初帯)の
前にブレイク?として、ブレット・ハリディ「死体が転がりこんできた」
(ハヤカワ・ミステリ文庫 81初)を読む。

 肉体派のペリー・メイスン、といったところか。主人公の私立探偵、
マイク・シェーンは、何度も殴られながら大事に至らない、驚異の身体の
持ち主である。ちょっと城戸禮の三四郎シリーズも頭に浮かんだが、あんなに
のんきではなくて、ハードボイルドです。

 フィルム・ノアールでは友情や親愛の象徴として煙草のやり取りや火を
つけてやるシーンがよくあるが、ここにも典型的に出て来る。

< シェーンはたばこをすすめた。女が首を振ったので、自分だけつけた。>
(p18) これは事務所を訪れた初対面の客(ブロンド美人)に対して。

<彼女は体をおこすと、シェーンのワイシャツのポケットからたばこを二本
 取り出した。そして、二本とも火をつけると、一本を彼の唇にはさんだ。>
(p76-77) シェーン夫妻のやり取りである。フィリス・シェーン夫人は
危険な事件なので夫に手を引いてもらいたいが、健気にこらえるシーン。

<(略)シェーンはたばこの箱を取り出しながら後ろへさがった。彼は一本
 振り出してメイスにすすめると、自分も一本取って、同じマッチで両方に
 火をつけた。>(p92) これは一見、同じ女(先のブロンド美人)を
訪れた二人の男、という状況だったので、シェーンは緊張緩和を図っている。

 このように映画にミステリに便利な煙草場面であるが、
<(略)ウォルト・ディズニーは二十五日、今後製作するディズニー映画には
 喫煙シーンを一切登場させない方針を表明した。映画に描写される喫煙
 場面が子どもの喫煙を助長しているとの批判に対処し、大手映画会社と
 しては初めて「喫煙シーン追放」を宣言した。>という記事を、発見。
東京新聞、7月26日夕刊より。
 なお同記事には、禁煙キャンペーンを展開する民間団体の調査結果も
載せられている。団体名は「アメリカン・レガシー・ファンデーション
なる由。レガシーねえ。平和のパイプってアメリカの伝統じゃないんだ。

 昨夜読んだ北村薫の方は、長くなるので明日にでも。これも巧かった。

 今週も新着欄をアップしました。よろしく。
 新着欄
 梅雨が終ると夏枯れが始まる。呪われし者よ、汝の名は古本屋。
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by byogakudo | 2007-07-28 14:15 | 読書ノート | Comments(0)


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