猫額洞の日々

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2007年 08月 19日

東大構内/「砲台島」3割読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 今日の写真集は東大構内。明日もこのシリーズが続くやも知れません。

 心を入れ替えて「砲台島」(三咲光郎 早川書房 07初帯)に取り組む。
ノレないことに変りはないが。

 第二次大戦末期の紀州和歌山。その地の少年警官が、死神めいた若い
憲兵とともに殺人事件の調査をしている。
 ところで、現代の会社組織の階級すら知らないわたくしが__部長と
課長のどちらが上なのですか、たとえば?__、戦前戦中の警察と
憲兵隊との関係なぞ知る由もなく、状況を知らない海外のミステリを
読んでる方がよほどわかるのは何故だろう? ほとんどハードSFでも
読んでいる感触です。

 なんとなく解ったのは、警察と憲兵隊とはどちらも権力の実行機関では
あるけれど、所属官庁が異なっていること。軍の方が警察機構より上級で
あるらしいこと。似たような暴力装置である故に、どうも互いに牽制し合う
関係であるらしいこと等だ。

 主人公の少年警官(このシステムもよく解らないが、そういう職業が
あったと了解していないと話が進まない)が憲兵隊に顔を出す度に
「民間人がここで何をしている!」と詰問される。警官が民間人である、
というのが不思議だが、そうなってるから仕方ない。SFでしょ?!

 「ひと段落」じゃない、「いち段落」だとうるさいばーさんで恐縮だが、
ここでも「ひと段落」を発見。
<小野村と安徳は話がひと段落ついたところらしく、自分の手で巻いた
 煙草を吹かしはじめた。>(p41)

 子どものころ祖父が、
 「やま積みなんて言葉があるはずがない。山積(さんせき)だろうが!」と
怒っていたのを思い出す。祖父の場合はその後に「NHKのアナウンサーとも
あろうものが」とくっついていたけれど、わたしはNHK信者でないところが
違うだけで、怒りの理由や方向はさして違わないや。
 聞き慣れない言い方には、今まで過して来た時間を否定されたような気分に
なるのだろう。新語がすてきな響きをしてたら取り入れてもいいのだが、大抵
気が滅入るような鬱陶しさやいやみが隠っていて、使いたいとは思わない。

 「やま積み」より「山積(さんせき)」の方が語感がよくて好きだが、でも
新刊書店の「平積み」を音読みして「平積(へいせき)」とは、言えないな。
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by byogakudo | 2007-08-19 14:07 | 読書ノート | Comments(0)


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