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ああ。せっかく外に出られる気温になって、やや人影が見える季節に
なったかなと思ってたのに、台風。それもノロノロしたやつ。天は
古本屋がきらいなのだろう。
第二部に入って、前よりは物語の輪郭が見えてきたようだが、どうも
隔靴掻痒?な印象のまま終る。朦朧体で描かれた終末風景だった。
砂漠化した世界でのエピソード、
< 砂の斜面にキャザリンは貝殻で十二宮の象(しょう)を描きだしていた。
点線が蟹(かに)(巨蟹(きょかい)宮)や牡羊(おひつじ)(白羊宮)や
蠍(さそり)(天蠍(てんけつ)宮)の輪郭を表している。>(p202)
なんて「ヴァーミリオン・サンズ」を思わせる箇所が嬉しかったけれど。
(J.G.バラード 創元推理文庫 72年3刷)
さて嵐の夜はヴォークトの若衆宿?SF「未来世界の子供たち」にするか、
お借りした「しか(噺家)」ミステリにしようか。明日は店を開けられるの
かしら。不安です。