猫額洞の日々

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2007年 09月 24日

「忠臣蔵コレクション1 本伝篇」瞥見

 今日は2本立て、スライドショーがアップされています。でもスライドショーは
長持ちしないシステムのようなので(次に作るためには前の分を消さなければ
ならないみたい)、いつまで載ってるかわかりません。

 昨夜は「忠臣蔵コレクション1 本伝篇」(縄田一男編 河出文庫 93初)を少し。
木村毅の忠臣蔵もの?!と思ったので。

 赤穂城明渡しの際のエピソードに木村毅らしい箇所があった。藩札を金属貨幣に
取替えるという話である。

 < 赤穂では(中略)無暗に紙幣を乱発しては、金銀貨を集める方策でいた。
 今の謂わゆるインフレーションである。
  藩が安泰な間はこれでも別に差支えはない。併しお家断絶に会うと、此れ等は
 つまり不換紙幣となって、本来の紙屑の値しかない事になる。前年、ロシヤの
 留札(ルーブルさつ)や、ドイツの馬克(マークさつ)が、日本の一円で何億兆と
 云う高が買えたのと同じく、赤穂の藩札も主君を失うては無価値同然である。>
 (p92 「赤穂城最後の日」)

 もう一つ、平山廬江の「内蔵助道中」も読んでみた。こちらは俳諧がらみ。

 近ごろはさすがに赤穂義士と新撰組の区別ができるようになったけれど、
制服着用の暗殺集団というのは好きになれない。江戸の庶民が赤穂浪士の
義挙(?)に喝采を浴びせたらしいが、責められるべきは不手際な対処をした幕府
なのに、強者に歯向かわず、たんに水に落ちた狗をもっと叩けと一緒になって
騒ぐ、リンチに向う群集心理ではないか。
 弱者間でより弱いものを探して暴力をふるい、鬱憤ばらしをする心理構造に
時代の差はない、ってことか。ふん。
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by byogakudo | 2007-09-24 16:03 | 読書ノート | Comments(0)


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