猫額洞の日々

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2007年 10月 05日

神田須田町、すばらしいッ!

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 昨日はさすがのブログ中毒も疲労に負けて、店まで書きに行けな
かった。誘惑には駆られたが。ブログ・ネタにはできる、講習会
ではあった。気が向いたら、しかも憶えていたら、書こう。

 一夜明けて、今日は神保町。昨日の疲れが残っているような。
軽く買って、あとは昨日のクールダウンのための散歩にする。Sが
須田町にしようかと提案。

 神田須田町は第二次大戦中に空爆を受けなかったのだろうか? 
受けたが消し止めたのだろうか? 「薮蕎麦」、「ぼたん」
(鳥すきやき)、「いせ源」(あんこう鍋)、「竹むら」(おしるこ)と、
大きな木造建築・木造モルタル建築がビルに負けずに存在感を示して
いる。下町の底力だ。

 「竹むら」の小さな植え込みには水が打たれ、二階の大広間では
水拭きしている姿が見える。あんまり素敵なので入りたい。わたし
たちの経済状態で手に負えるだろうか。おしるこだし、いくらなんでも
一人千円以内ですむのではないか。タリーズのコーヒーと、どちらを取る?

 逡巡の後、戸を繰る。外観から予想した通りの内装だ。さすがに土間
ではなくコンクリートの三和土、簡素な木の椅子と卓、入ってすぐ左手に
畳敷きのコーナーがしつらえてある。右奥に階段。二階のお掃除をして
いた女性が、階段を拭きながら下りてくる。うつくしい。

 メニューを見てSは黒餡しるこ、わたしは田舎しるこを頼む。各730円
であった。神よ、許したまえ。われらは何という贅沢を試みようとして
いるのか。

 だが、この値段はリーズナブルだ。この空間で、この味ならば当然の
価格である。
 席に着いたらまず桜湯が通され、おしるこには口直しの紫蘇の実
(麻の実も入っている? あと何か一種類加わってるような味)がついて
くる。おしるこのおいしさも素晴らしい充実感だが、お餅がおいしかった
のに驚く。わたしは、お餅好きではないのに、むしろ嫌いな方なのに。
 Sの腰の懸念がなかったら、畳のコーナーで食べていたところだ。
「浮雲」気分で食べられそう。

 聞いてみると昭和5年(1930年)に建てられたそうだ。「建築写真類聚」
の「和風喫茶」か何かに建築当初の写真が紹介されてるんだろうな。
大事に手入れされてずっと保たれている。素敵だ。
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by byogakudo | 2007-10-05 19:40 | 雑録 | Comments(0)


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