猫額洞の日々

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2007年 10月 08日

「ゲー・ムーランの踊子他」読了

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 暗い気分に浸りたくてシムノンを買ってみたら、あんまり暗く
なかった。拍子抜けする。

 2冊合本、表題では「他」と書かれた「三文酒場」から読んだ。
「半七捕物帳」を思い出す、メグレも歩けば犯人に当るストーリー
である。
 それはかまわないが、メグレが犯人を含むプチブル・グループと
知り合うきっかけの場面が、ちょっとご都合主義の度が高くないか。
 まあ、犯人のシニカルな生きる姿勢がよく出ていて、それなりに
好きだった。原作は1932年発表。

 「ゲー・ムーランの踊子」は、1931年作。メグレはベルギーに
出張して、なんとスパイ網を摘発する。戦後の作品ではもっぱら
パリの市井の人々と犯罪が描かれるのだろうが、初期メグレでは
かなりアクション・シーンも登場する。
 わたしがメグレに抱くイメージは、たぶん後期メグレに由来して
いるのだろう。メグレ・シリーズ、文庫版全訳が出ないかなあ。

     (ジョルジュ・シムノン 創元推理文庫 合本 74再)
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by byogakudo | 2007-10-08 13:58 | 読書ノート | Comments(0)


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