猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2007年 10月 17日

「幽界森娘異聞」読了

e0030187_1615873.jpg









 やっと「幽界森娘異聞」(笙野頼子 講談社文庫 06初)読了。外猫を
保護する話と、森茉莉の人と作品の考察とが、どこかで融合するの
かしらと思って読んでいたが、安直なクロスなぞ歯牙にもかけず
堂々とそのまま、二本立てで進行し終了した。立派だ。評判は聞いて
いたけれど、いい作家(むしろ文学者)だった。

 ただ、タフで粘り強く闘争的だから、こちらも体力にゆとりが
ないと、積極的に続けて読もうというところまで行かない。
 すまない、こちらは同じ「とうそう」的でも「逃走」指向なので
__モットーは「ずらかる!」で生きてきた。__調子のよいときを
見計らって他の作品にトライしてみよう。

 でも、いい本だ。お借りした本なのが残念である。まだ市販されてる
だろうか。谷崎の「奈緒美」と森茉莉の「モイラ」のルックス描写を
比較分析しているところとか、すばらしい批評文学だ。
   (笙野頼子 講談社文庫 06初)

 そういえば「てやんでぇ!」(大月隆寛 本の雑誌社 97初)も読んで
いた。ベストセラーを大月隆寛に読ませるという「ダカーポ」連載
書評集。読んだが忘れた。
 「独立 書評愚連隊 地の巻」(国書刊行会 01初)も手に入ったけれど
読む元気があるかなあ。買取で昔のHPBが3冊入ったので、できれば
そちらに進みたい。「サイモンズ」表記のジュリアン・シモンズ
「二月三十一日」、面白いかしら?

 PCは、もうひと息。泥沼にいることに変わりはない。あと一歩で
岸に立てるんだけれど、その一歩への手または足がかりがない。
途方に暮れてます、はい。
[PR]

by byogakudo | 2007-10-17 14:35 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「怒った会葬者」途中      PCその後/「サクリファイス」読了 >>