2007年 11月 01日

「嘘つき」を読み出す

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 まず訂正から。昨日オンエア予定の文化放送の件は、来週11月7日(水)
2pmに延期されました。

 Sが先に読んでいたヘンリー・ジェイムズ「嘘つき」(福武文庫 89初)を
わたしも読むことにした。山田風太郎も読み出しているが、なんとなく
入り込めなくて。

 第一話「五十男の日記」読了。怪談だと思って読み進めていたら人事の
話だった。びっくり。

 若いころの恋愛を思い出すフィレンツェの街で、自分の青年時代そっくり
の若い男に出会った五十男の物語。なんと青年は、男がかつて愛した女性の
娘に恋している。中年男性は青年を同一視して、いろいろアドヴァイス
するが__むしろファム・ファタールの娘はファム・ファタールだから
止めとけと、邪魔をする。__青年は彼女と結婚して幸福に暮らしました
とさ、というストーリー。

 男と青年が偶然に知り合い親しくなって行くプロセスが、日記だから
当然、男の側からだけ描かれているが、てっきりタイムトリップして
過去の自分に会ってしまった男と、青年期の自分自身とがドッペル
ゲンガー的に絡み合う物語だと思っていた。
 クロネンバーグが映画化すると、どうするかしらなぞと期待たくましく
読んでいたので、怯懦な男を皮肉るエンディングに唖然としたのである。

 明日こそ、ディー判事を東京堂で買って、できればSFかメグレ警視も
買っておきたい。10月10日付けの新聞広告で知ったが、国書刊行会版の
ウッドハウス・コレクションはすでに7冊も出ていた。なんてことだ。
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by byogakudo | 2007-11-01 12:51 | 読書ノート | Comments(0)


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