2007年 11月 13日

「書簡 対談 座談」を少し読む

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 新着欄に出している「江戸川乱歩推理文庫64 書簡 対談 座談」
(講談社 89初帯)を拾い読み。徳川夢声との「問答有用」対談、
「問答有用」は文庫化されていなかったっけ?・・・検索中・・・
朝日文庫から出ていた。復刊してくれないだろうか。昭和史が
立体的にわかると思うけれど。

 佐藤春夫・城昌幸との鼎談では、佐藤春夫の樽の中に住みたい
という話が素敵だ。「美しい町」と同じく夢想の室内である。

 九尺×九尺の大きな酒樽を横たえ、床を張る。ソファベッドが
七尺、枕元に一尺五寸の出窓を作り原稿を書く、書斎兼寝室。
完全電化で通風も良くする。場所の設定がいちばん問題で、水辺で
眺望のよいところ。枕元に天体望遠鏡を置いて、不眠症で眠れない
ときのなぐさみにしよう、というプランである。
 そこではパンと水とチーズぐらいを食べ、何か食べたいときは
出かけて行く。便所はどうするか、この時点では未定。

 <世界を狭くし生活を単純化し貝がらみたいにそれを残して
死にたい。>(p269)

 「犬儒亭(けんじゅてい)」と名づけられたこの家は実現されたか、
あるいは小説「犬儒亭の記(ア・ラプソディ)」は果たして書かれた
のだろうか。
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by byogakudo | 2007-11-13 13:31 | 読書ノート | Comments(0)


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