猫額洞の日々

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2007年 11月 22日

団地小説「白と黒」(2)

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The Divine Comedy - Sunrise

 Sは1曲にしておけと言うけれど、これもこれも
好きなので、Sのいぬ間に上げておく。Dudes,forever!


 さて、昨日の横溝正史「白と黒」の続き。第三章「孤独な管理人」
p63-64にかけて「ニュータウン」に関する考察が述べられている。

 戦前の鉄筋コンクリートで建てられた集合住宅は、同潤会アパート
メントにせよ銀座アパ−トメントにせよ、各戸が独立した高級な住まい
だった。木造アパートには求められない孤立性・独立性が確保された。
その大衆化が戦後の団地群ということであろう。いまは一戸建てより
集合住宅に住むひとの方が多いだろうが。

 団地脇には新人口を当込んで、二階建ての商店街も作られた。そこの
洋装店女主人が殺されるが、捜査に来た警察と金田一耕助は、
< 「警部さん、山川さん、ちょっとバルコニーへ出ようじゃ
 ありませんか」
  この二階の西側には物干しがわりのバルコニーがついている・・・。>
(p103) ここでは「テラス」でなく「バルコニー」である。横溝正史の
中で、テラスとバルコニーは、どう使い分けられているのだろう?

 金田一耕助のデパート行きをもうひとつ。
< 金田一耕助はその足で日本橋へ出てSデパートへ入った。八階で
 フランス近代絵画の展覧会が、開かれていることを新聞でしっていた
 からである。
  近代絵画は金田一耕助の理解をこえていた。しかし、なかには
 色彩の配合の美しいものがあって、それはそれなりに楽しかった。
 一時間ほどそこですごして、事件のことをすっかり忘れることが
 できた。>(p462)

     (横溝正史 角川文庫 02重)

 もうすぐ読み終わる。今夜は何にしよう?
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by byogakudo | 2007-11-22 15:55 | 読書ノート | Comments(0)


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