猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 04日

「眠りと死は兄弟」1/3ほど

e0030187_13493197.jpg











 これはピブル警視シリーズ4作目。第5作「盃のなかのトカゲ」を
先に読んでしまった。(2日のブログに第4作「盃のなかのトカゲ」と
書いたのはまちがい。訂正済み。但し原作の出版順序と、日本語訳の
出版状況とが同じかどうか、わからない。)

 やっと第5作の大金持ち、その名もアタナシウス・タナトス(!)氏と
知り合おうとするシーンにたどり着いて、昨夜は眠る。ピーター・
ディキンスンの登場人物のネーミングは、もしかして駄洒落っぽい?

 元警視が警察時代の仲間に電話して情報を得る場面があるが、
一日中コンピュータの前に坐ってデータ管理している友人の名が
ブラッドショー。ブラッドショーって、たしかイギリスの時刻表
でしょ?

 嗜眠症とダウン症が合わさったような奇病の名前がキャシプニー
(Cathypny)。後書きで、翻訳者が「仏語のCathypnose(嗜眠症)
ですか?」と著者に問合せたら、作者の造語であるとわかったそうだ。
 しかも、作者は付け加える。
<「・・・こういう病気が考えられるかと医者に訊いてみたところ、
 彼らはいちように書斎へとってかえし、実在するかどうか本を
 調べにかかりましたね」>(p247-248) 

 病いの描写がとても実感的だ。15-16歳くらいまでしか生きられず、
一日20時間以上、どこででも眠ってしまう子どもたち。太っていて
死後2時間くらいの低体温で、でも会う人にかわいいと思わせる、
妙に魅力的な子どもたちの実在が、読んでいて感じられるのだ。
[PR]

by byogakudo | 2007-12-04 13:29 | 読書ノート | Comments(0)


<< 「眠りと死は兄弟」もう少し/ソ...      「山名耕作の不思議な生活」途中 >>