2007年 12月 26日

大杉栄「自叙伝 日本脱出記」読了

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 「日本脱出記」だけ読んだ大杉栄「自叙伝 日本脱出記」(岩波文庫
71初)に、「キャッフェでキャッフェを飲む」例を発見。

 海老坂武は「キャッフェでキャッフェを飲む」と書きたいが勇気が
ないと言うが(07年6月3日)、森茉莉は書いていると6月4日付けに
記した。

 大杉栄「日本脱出記」p316より。
< それからパリの中心のグラン・ブウルヴァル近くのあるホテルへ
 引っこすとすぐ、夕方その辺をぶらぶらしながら、ちょっとはいる
 のに気がひけるようなあるおおきなキャフェへはいった。キャフェは
 実にうまい。僕は二、三ばい立てつづけに飲んだ。>

 もう一つ、重箱の隅から。
<C[陳]は北京大学の教授だったのだが、あることで入獄させられよう
 として、ひそかに上海に逃げてきて、そこで「新青年」という社会
 主義雑誌を出していた。>(p292)

 日本の「新青年」も、たしか始まりは農村青年の海外雄飛促進・雑誌
だった。上海「新青年」がどうなったか、わからないけれど、変身は
しなかっただろう。政府につぶされることはあっても。
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by byogakudo | 2007-12-26 14:06 | 読書ノート | Comments(0)


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