2007年 12月 27日

エルスペス・ハクスリー「サファリ殺人事件」を1/3ほど

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 オルダス・ハクスリーと親戚関係にあるらしい女性ミステリ作家・
エルスペス・ハクスリー「サファリ殺人事件」(長崎出版 海外ミステリ
Gem Collection10  07初帯)を昨夜から。

 原作は1938年の発表。アフリカの猛獣狩り団(サファリ)で窃盗や
殺人が起きる物語。

 第二次大戦以前、アフリカは白人国家の植民地だから、サファリの
お金持ち白人たちの日常がすごい。

 草原地帯の真っただ中でも正式にディナーする。極上のシャンパン、
熱く湯気のたつ料理が運ばれ、食後はリキュールとコーヒー。

 15リットルのお湯をガソリン缶に入れて各白人のテントに運び、
ゴム製の湯船をふくらませてお風呂の準備がされる。

 なにしろトラック14台、乗用車4台、発電装置1基、チューブ・
ラジオ(これは何だろう?)12台、配管システム、原住民のテントと
白人のテントを結ぶベルの回線等々、白人たちが快適にワイルドライフを
過ごすための設備が完璧に施されている。アフリカであろうとも、
ズボンはもちろんプレスされている。

 書き抜いていると、「バチあたり」とか「鬼畜米英」とか思わず
言っちゃいそう。戦勝国だと、旧植民地への反省なんぞしなくて
すむのかしら? 個人的に原罪意識なぞ感じないのかなあ?

 こんなことばかり思って読んでいるわけではなく、あくまでも
ミステリの舞台として見ているのだが。
 スピーディな展開で、いまのところ悪くなさそう。p67の
<「それが的を得ていたからだと思うんです。・・・」>が残念だ。
 「的を射る」と「当を得る」はよく混同される。

12月28日に続く~
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by byogakudo | 2007-12-27 13:07 | 読書ノート | Comments(0)


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