猫額洞の日々

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2008年 01月 10日

ソレルス「女たち」(上)半分近く

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 昨夜は寄り道せずにソレルス「女たち」上巻を読む。意識の流れ
スタイルで綴られるフランス文壇事情/私小説、と読んでいいもの
だろうか?

 フランスでは結構ベストセラーだったと聞いた記憶があるが、
ということは、フランスにはスター文学者やスター思想家がまだ
存在していたってことか。

 無知なものだから、誰の話をしているのか判らなくて、読みながら
水の中でものを見ているような気になる。時々バロウズの話なぞ
あると、そこだけはクリアにわかる。もう少し見取り図みたいな
予備知識があれば、もっと捗るのかなあ。

<「陰茎とは一個の寄生体である」、ファルスはそう言っていた。
 彼は言語について同じことを考えていた。世界のなかの、もう
 ひとつの世界のエレメントとしての言語と陰茎・・・ 自然の外に
 ある二つの機能・・・ 反物質の相反する二本の対角線・・・ こいつの
 まわりを人類は揺れ動いている・・・ できるだけそれを知らないで
 いるために・・・ そこから生じるものを払いのけるために・・・
 「男根(ファルス)」、「言葉(パロール)」・・・ 二つに切断され、
 肉体の安寧によって締め出された一本の軸・・・ >(p170)
 
 __こういう箇所には、判るのではなく、なんとなく反応しながら
読んでいる。
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by byogakudo | 2008-01-10 13:17 | 読書ノート | Comments(0)


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