猫額洞の日々

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2008年 01月 31日

C.P.スノウ「ヨット船上の殺人」半分強

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 1-2日空けたら話の続き方がよく判らなくなっている。
1章分再読して読み続ける。とくに探偵小説は一気に
読まないと、ほんとは面白くない。お師匠さんみたいな
ヴェテラン読み手であっても、「一日で読まないと
忘れちゃうからね」と仰る。彼はいわゆる純文学も、この
方式で読まれるそうだ。

 ミステリ中の登場人物が読んでいる本をチェックして行く
のも、愉しい。

 語り手である主人公が川遊びに誘われる。ヨットに着いた
翌朝には、招いてくれた友人が殺され、警察が捜査に入る。

 航海日誌がなくなっているので船内を捜索すると、ある
若い男性客のベッドの下から出てきたのが、コレット「パリの
クローディーヌ」(p47上段)。
 もうひとりの若い男性客は<その本が暴露されると皮肉な
含み笑いをした>が、捜査にあたる探偵小説ファンのアイル
ランド系の警官は、<顔を赤くして、大急ぎで本を下に置いた
のには、わたしも驚いた。>(p47上段)
 「パリのクローディーヌ」は、大の男が読んでるとホモセクシュアル
指向とでも思われるのか。

 殺人事件が起きたのでヨットに暮らすわけにも行かず、一行は
川岸の村にある知合いの別荘に引き移る。そこで主人公が読む
のは、ロンドンから持ってきたモロア「ディズレリ伝」(p88上段)。
 主人公は60年配なので、お歳に見合った選択だ。

 主人公と探偵役がロンドンに調査に出かける場面では、探偵が
語り手に<「ジュデス・パリス」(訳注・ヒュー・ウォルポールの
作品)>(p99下段)を停車場で買ってくれる。探偵が考えごとを
している間に退屈しないように<「これが入手できるもので、
一番長編のものらしい」>(p99下段)と言いながら手渡す。
 ヒュー・ウォルポールだから、波瀾万丈で飽きずに読める、
という心遣いなのだろう。これは翻訳があるかしら?

2月1日に続く~
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by byogakudo | 2008-01-31 13:55 | 読書ノート | Comments(0)


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