2008年 02月 02日

シェクリイ「不死販売株式会社」半分ほど

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 読むものがないと言ったらシェクリイがあるじゃないかと
Sが答える。「精神交換」(HPB 69初__原作は66年)と似た
構想だが、こちらは(原作は)1959年刊の初めての長篇。
「精神交換」ほどドタバタじゃないと言われたけれど、かなり
ドタバタした冒険SFだ。

 精神と肉体が分離できるなら、どんなできごとが発生展開
するだろうか、というアイディアから出発するのがシェクリイ
好みであるらしい。1958年に交通事故でたしかに死んだはずの
男が、2110年にジャンプして蘇るが、似ても似つかぬ他者の
肉体をまとっている。しかし心は1958年のまま。

 石器時代人が20世紀にタイムワープして存在しなければ
ならなくなったに等しい状態で、まず職探しにも困難を極める。
 やっと見つけたのが、殺されるスリルを味わいたいお金持ちを
狩る仕事である。ここまで読んで昨夜は眠る。

 SFにはアイディアが欠かせないが、アイディアだけで優れた
SFが約束される訳ではない。いまだにベストSF作家というと
結局、ヴォークト、ディック、スタージョン、バラード辺りしか
思い浮かばない。70年代当時に読んで好きだった作家から、
ちっとも増えていないなあ。ハードSFに興味がもてないから
仕方ないのだろうが。

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄
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by byogakudo | 2008-02-02 14:28 | 読書ノート | Comments(0)


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