猫額洞の日々

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2008年 02月 03日

寄り道2冊

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 なんとなくシェクリイ気分ではなくて寄り道する。苦手なことは
わかっている久世光彦「ひと恋しくて__余白の多い住所録」(中公
文庫 98初)、宇野亜喜良による肖像デッサン76点付きだから手元に
置いておいてもよいのだが、やっぱり文字量が多すぎる。棚に出そう。

 久世光彦のTVドラマは、まあ(どうでも)いい。ただ彼の文章を
読むのは、勘弁してもらいたい。赤江瀑とどっちが苦手かな?
ふたりとも彼らのナルシシズムの処理法に問題がある、とわたしは
感じる。男のナルシシズムに関して、どうしてこんなに敏感かつ
こうるさくなるのか、わたしは性差別主義者なのかと自省してみるが、
避けて通りたい気持ちは変わらない。繊細さも見せびらかされては、
なーにがセンシティヴさ!となるのだろう。

 もう1冊は単行本で読みかけたことのある野村胡堂「新奇談クラブ2」
(春陽堂文庫 39年20刷)。岡本綺堂の端正さは別物として、これは
これで愉しめる。浅草オペラの女優話とか、出来の良し悪しではなく
風俗の面白さで読んでいる。総ルビ・旧仮名遣いも、気分である。
3冊揃っていたらよかったのに、これしかない。

 やれやれ雪が降ってしまった。臨時休業しているが、雪の後が
思いやられる。2階の軒庇に積もった雪が溶けるのに数日、その間
毎日、外出しワゴンの真上にポタポタと垂れて来る。気の滅入る
1週間になりそうだ。
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by byogakudo | 2008-02-03 15:17 | 読書ノート | Comments(0)


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