2008年 02月 05日

H.トロワイヤ「嵐の中の青春」途中

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 高校生のとき「蜘蛛」を読んだ。面白かった本、という記憶は
ずっと残っているのに、どんな話だったか何も覚えていない
アンリ・トロワイヤの「嵐の中の青春」(新潮文庫 69年12刷)を
昨夜から(部屋で荷風を探す元気がなかった)。

 サルトルと因縁のある作家だそうだが、若い頃のプレスリー主演
映画にも、こんなタイトルがあったっけ。もしかしてこの本から
戴いたのか?

 原題 LA TETE SUR LES EPAULES を直訳する訳にも行かず
苦肉の策で付けたらしいが、もうちょっと何とかならなかったか__
あ、でも初刷が1952年だ。その頃なら「青春」という言葉も、
言葉の示す実態に疑問を持つ若い人がいても、まだギャグの対象には
ならなかった?

 サンジェルマンデプレにたむろする若い衆だけでなく、同時代には
こんな青春もありますぞ、と言いたかったのかしら。母ひとり子ひとり
のプチブル家庭の18歳男子が主人公。哲学で大学入学資格を得た
優秀な青年だが、離婚した父親は事故で死んだと聞いていたのに、
じつは殺人者として刑死した(ここでタイトルの意味が通じる)ことを
知ってショックを受けたところまで読む。

 本が黄ばんでいるので、最後まで読み通せるか、やや不安だ。
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by byogakudo | 2008-02-05 13:36 | 読書ノート | Comments(0)


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