猫額洞の日々

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2008年 02月 10日

ダフネ・デュ・モーリア「レイチェル」ほぼ読了

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 これも女の方からお借りしている1冊。「レベッカ」がふたりの
女(ひとりは死者)対ひとりの男なら、こちらはふたりの男(勿論
ひとりは死んでいる)対ひとりの女の組合せである。

 「レベッカ」は映画しか見ていないので比較の対象にならない。
だんだん面倒になって後は走り読みした感想なのだが、もっと以前に
読んでいれば、もう少し本に没入できたかも知れない。

 サスペンスフルでじっくり読ませて悪くないミステリだけれど、
いま読むと、スピードアップしてくれないかと、時々じりじりする
思いがどうも消せない。

 (ひとりは死者である)ふたりの男が同じひとりの女に恋する
というシチュエイションは、トム・太陽がいっぱい・リプリーに
見られるように、ホモセクシュアルの代償行為としての女との恋愛
に他ならない。
 そこらの認識がパトリシア・ハイスミスとダフネ・デュ・モーリア
を分けてしまったのではないか。時代的な差かもしれないが、
ちょっとフォーカスが甘く感じられる。

 コーンウォール地方が舞台なのは、とても魅力的だし、ほとんど
領主みたいな大地主の生活描写もいいんだけれど、生かしきれてない
印象だった。

   (創元推理文庫 04初帯)

 大昔、中学生になったお祝いに、叔父から早川異色作家短編集の
デュ・モーリアをもらったっけ。もう内容は覚えていないが、彼女は
短編の方がいいのかな。
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by byogakudo | 2008-02-10 14:31 | 読書ノート | Comments(0)


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