2008年 03月 14日

神保町/「風の影」下巻半分ほど

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 いつもより早めに、1pm前に古書会館到着。でも成果は? 
顕著というほどではなさそうだ。普段の心がけが悪いのだろう。
 重くなったので発送を頼んだら、何を買ったかよく覚えて
いない。もうだめだ。

 地下鉄内でもカルロス・ルイス・サフォン「風の影」下巻
(集英社文庫 06年6刷帯)を読む。

 翻訳に少し疑問を感じる。(さあ、重箱の隅探検家のお時間。)

 下巻の最後の章『一九六五年』を見ると、<三十年の人生を
背負ったいまとなっては>(p410)とある。つまりこの小説が
書かれたのは1965年、語り手である主人公は30歳という設定で
あるが、65年当時に「ホームレス」(下巻p121他、上巻にも
「ホームレス」表記)とは言わないだろう。「浮浪者」か「乞食」、
「宿無し」等の言い方しかなかった筈だ。

 原文でも今の読者にわかりやすく、「ホームレス」と書いて
あったのか、それとも翻訳者が「乞食」等の原語を改変する
ことにしたのか、あるいは編集部からの指示でそうなったのか? 
 それが知りたい。

 もうひとつ。下巻p17にサーカスのサイドショーみたいな
見世物のエピソードが出てくるが、
<それから、体の自由を奪われた人とか病弱な人専用の
 娼館や、・・・>とあるのは、原作も、奥歯にものが
挟まったような<体の自由を奪われた人>と書かれている
のだろうか。知りたい。

 euphemismやパソコンではない方のPCではないが、
p165他の「亡き骸」表記も気になる。なぜ「き」を
間に送らなければならないのか、わからない。ルビを
振らなくてすむからだろうか? でも「亡き骸」は、
わたしには、間が抜けて見える。
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by byogakudo | 2008-03-14 16:46 | 読書ノート | Comments(0)


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