2008年 03月 16日
古本や 買っての末の古本屋 いつまでもあると思うな 古本屋 春の日の 古本の 埃つもりし こころ哀しも むずかしいなあ。圓生が落語のまくらに使った迷句 __潮をふく 鯨は海のポンプかな__の域に達するのは 困難です。Sなら、この手は巧そうだ。 暖かくて(床はまだ冷たい)思考がのびきっている。 お師匠さんから2冊お借りしているのに、昔買ってそのまま だった若桑みどり「マニエリスム芸術論」(ちくま文庫)を 夜な夜な読み始める。 西洋史もズボッと忘れた。イタリアが絶対王権国家に 出遅れたのは、なんとなく覚えているけれど、バロック期が 大衆化の時代というのは、今の大衆化とは質量ともに違う 次元での事柄とはいえ、ピンと来ない。王制を支える層が 後々のブルジョアジーになった、とでも考えればいいのかな。 ルターの出現でカトリックの側も支持層(信者数)を維持 拡大するための努力が必要になり、特殊な知識や観念を共通する 層しか対象にしないマニエリストたちは忘れ去られた、という 理解でいいかしら。 「プラトン主義」についても解ってないし、若いときの 不勉強は、いつか祟る。やれやれ。
by byogakudo
| 2008-03-16 13:02
| 読書ノート
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