2008年 04月 13日

坪内祐三「古本的」途中

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 買取本の坪内祐三「古本的」(毎日新聞社 05初帯)を持ち帰る。
二部に分かれている。『2 ミステリは嫌いだが古本は好きだから
ミステリも読んでみた』から読み始めた。

 ミステリが苦手なひとが苦悩?しながら娯楽小説(エンタテイン
メント)に挑戦する様子がおかしかったが、都筑道夫ならミステリ
嫌いでも大丈夫。東京本として読める。

 「哀愁新宿円舞曲」(桃源社)という都筑道夫の新宿時代が描かれた
短篇集が、光文社文庫「都筑道夫コレクション」の「猫の舌に釘を
うて」中に収められているそうだ。これは買わなくっちゃ。

 若い都筑道夫が通った、紀伊国屋書店近くにあった「丘」という
喫茶店の場所が知りたくて、坪内祐三は「琥珀色の記憶 [時代を
彩った喫茶店]」(奥原哲志 河出書房新社 02)を棚から取り出し、
< 残念なことに「丘」の写真はないが、巻末の昭和三十二年頃の
 「新宿駅周辺喫茶店地図」という地図にはちゃんとその店が
 載っている。
  場所は新宿区役所の裏手辺りだが、きちんと[原文は傍点]
 「紀伊国屋書店前にあった店が移転」という注意書きが
 添えられている。そのひと言が何だかとても嬉しい。>(p267)

 おお、それならばと、こちらは「東京風物名物誌」(石動景爾
東京シリーズ刊行会 52改訂3版)を取り出した。
 巻末の各繁華街地図の新宿には、都筑道夫が
< 丘は新星館にむかって左がわの、ちょうどまんなかへんに
 あって[以下略]>(p269)と語るそのままに出ている。
 地図の周囲は各店の広告で埋められている。「各国珈琲調合
丘珈琲店 新宿新星館前」という三行広告も載っていた。
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by byogakudo | 2008-04-13 13:45 | 読書ノート | Comments(0)


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