2008年 04月 26日

「青春の影」読了、「緑色遺伝子」へ

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 昨日のブログで代田橋を新代田と書いていた。もちろん、京王線
代田橋の間違いです(訂正済み)。
 写真は元パーサー氏のお宅。パーサーと違って「船乗りは陸(おか)に
上がると日本趣味になって、丹前を着て長火鉢の前で熱燗をやってる」
のだそうです。未だにそうであるかは判らない。

 エルコレ・パッティ「青春の影 ジョヴァンニーノ」(角川文庫
78初)読了。地方都市のブルジョア生活に飽き足らない思いを抱く
ほっそりした青年は、ようやく憧れのローマに暮らしてみる。

 日本の私小説では、田舎の地主階級の息子が好んで都会の貧乏
暮らしをすると決まっているが、シチリア小説では半年で田舎に戻り、
お金持ちでびっこの若い女性と結婚し__お見合い会場は黒シャツ党員も
多数来ている劇場だ__、父親以上にブルジョア地主階級としての
生活に邁進する。もっと収穫のよい土地を求め、財産を殖やすことしか
考えなくなる。

 小説のエンディングでは、若くて馬鹿をやった(貴族の友だちと
コケインを試みたりする)頃をはかなく思い出す、太って身の回りに
気を使わない中年男として現れる。諸行無常。淡い哀しさが好きだ。

 ピーター・ディキンスン「緑色遺伝子」(サンリオSF文庫 79初)は
半分弱まで来た。人種差別問題をSF的に扱っているが、封筒にノート
する場面を発見。書くのはイギリス人ではなく、主人公のインド人・
数学者だが。

< 彼女はヒューマヤン[注: 主人公]のそばに腰をおろしたが、
 ヒューマヤンのほうは封筒のうらを使って方程式を解いていた。>
(p41)

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄
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by byogakudo | 2008-04-26 16:02 | 読書ノート | Comments(0)


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