猫額洞の日々

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2008年 05月 06日

(1)「荷風と東京 『断腸亭日乗』私註」を読み始める

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 やっと連休が終わる。めでたい。店は平常通りの営業だが、
周りの連休気分が伝わってきて調子が悪い。曜日の感覚が
狂ってきて、毎朝の新聞で、何日の何曜日かと確認する。

 昨夜から川本三郎「荷風と東京 『断腸亭日乗』私註」
(都市出版 96再 帯)に取りかかる。
 厚さ4cmのハードカヴァに怯えて放っていたけれど
伊呂波文庫さんに勧められた。
 「川本三郎だよ。きっと面白いよ」

 重さ約1kg。これを毎日持ち運ぶのは大変だが、ネットに
上げているからには当然の作業だ。

 寝床本には最不適な重さと厚さであるが、中身は読みやすい。
山の手のひと・荷風が下町への愛に駆られて築地に居を構えるが、
人間関係の濃密さに辟易して山の手住まいに戻る__麻布・偏奇館
時代あたりまで読む。

 大は西洋と東洋、小は山の手と下町、あらゆる面で二律背反を
生きなければならなかった荷風という肉体の軌跡が、止揚され、
作品「墨東綺譚」に結実する、ということになるのかしら?

 「断腸亭日乗」から引用される正字体の活字がうつくしい。
正仮名遣いも正漢字も書けないけれど、あの文体と仮名遣い・
漢字遣いとは分離できないものだと思う。さんずいの「墨」さえ
書けないPCが哀しい。

 旺文社文庫「ごぶ・ゆるね」と併読中。

5月7日に続く~
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by byogakudo | 2008-05-06 15:47 | 読書ノート | Comments(0)


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