猫額洞の日々

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2008年 05月 18日

フロマンタン「ドミニック」読了

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 じみな小説も時には読んでみたい。そう思って五反田で買った。
読み始めて、それにしても地味すぎると感じたけれど読了。

 なんと言おう。描かれている恋愛のパッションがすごい。
自伝的小説らしいが、思春期の少年が恋に気づかず、自分の
発熱する思いがなんのせいか解らないところや、若い人妻との
互いに抑えようとしても抑えきれない情熱の応酬なぞ、恋愛の
物理学的叙述だろうか。抑圧に反比例して思いは濃く深まる。

 いまの若い女性が読んで理解できるかどうか。「思いを秘める」
って解ります? わたしは解るけれど、あんまり実践した覚えが
ない。

   (中公文庫 80初)
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by byogakudo | 2008-05-18 13:21 | 読書ノート | Comments(0)


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