猫額洞の日々

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2008年 05月 24日

「日曜日の住居学」読了/「密室キングダム」途中

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 忘れないうちにご紹介。今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 昨日買った宮脇檀「日曜日の住居学」(丸善 83初)読了。建築家は
つねに妥協を迫られる。個人住宅設計なら、更なり。純粋なアート
作品・アーティスト__そんなものがこの世にあり得ると仮定して__
でいることは許されないし、口数も多くなる、ということか。
 係らなければならない生なファクトが多すぎるが、依頼主を無視して
作品だけ作ったところで、それもつまらないだろうな。

 お師匠さんからお借りした柄刀一「密室キングダム」(光文社 07初帯)、
じわじわと読んでいる。マジックとミステリとは構造が似ているが、
マジシャンが密室状態で殺され、弟子である青年がじっくりと推理を
進める本格ミステリ。

 石造りの館で偉大なマジシャンが殺され、マジック関係者が衒学的な
台詞のやり取りでエクセントリシティを強調するのは、いい。文章で
見せるマジックであり、「黒死館殺人事件」みたいなものかと了解
するが、故人をしたう元家政婦までが漢語調の台詞を口にするのは、
どうだろう? 彼女は少し痴呆症気味でもある。全体のトーンを
こわしたくないのだろうが違和感がある。

 ときどき説明調になるのは、本格ミステリとして仕方ないこと
なのだろうか。本格だからって文章が下手でかまわないとは思わないが。

 それと、登場人物のネーミング・センスが不思議だ。殺された
マジシャンが「吝(やぶさか)一郎」、弟子の青年は「南美希風(みなみ・
みきかぜ)」である。わたしには判らない。
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by byogakudo | 2008-05-24 13:01 | 読書ノート | Comments(0)


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