外は昨日と打って変わって、晴れて暑いほどだ。それでも、店に
しばらく坐っていると寒さが襲って来る。上着を一枚足し、カーゴ
パンツとかいうのかしら、もう一枚履かないとまずいんじゃないか、
というくらい当店は寒い。半袖Tシャツのお客さまが入って来られると、
はらはらする。案の定、くしゃみと鼻をすする音が聞こえる。
誕生日が近づくと気流が不安定になり、どうにも落ちつかない。
過ぎてしまえば憑物が落ちたみたいに、それなりに平静に戻るのだが。
このところの不安・懸念・危惧、ざわつきに疲れる。口に出して
しまうと、懸念が具現化しそうで、それが怖い。やりきれないが、
どうしようもない。
関係ない話だが__共同体に永続性を求めると、それは腐る。
必要なときに必要な人々が集まって共同で行為する。それで
いいじゃない。永続させることが目的になると、共同体はもはや
意味を有しない。