2008年 07月 22日
やっと読み終える。目に見える世界をひたすら見つめ(近視 なので眼鏡の助けを借りて)、世界認識に至ろうと願っては いつも未遂するパロマー氏の物語。これで要約になっている だろうか? 思考運動を記述して行くタイプの小説。 浜辺で海を見ながら、ただひとつの波、プロトタイプとしての 波の形状を目撃しようというような野望を抱くのだから、認識 未遂に終わるのは当然。森羅万象、対象がなんであれ、同じ態度で 向き合い、出発点に戻る。思考の軌跡は書かれた言葉として 残るけれど。 イタロ・カルヴィーノってSF作家かなあ? たしかに早川書房の 「海外SFノヴェルズ」シリーズに「レ・コスミコミケ」(未読)が 入っているが。 (イタロ・カルヴィーノ 岩波文庫01初) 昨夜からドメスティックに「林芙美子随筆集」(岩波文庫 03年3刷)。 1935年前後の落合は、 <町の中に川や丘や畑などの起伏が沢山ある>(p26)のんきな郊外だ。
by byogakudo
| 2008-07-22 13:24
| 読書ノート
|
Comments(2)
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microjournal
at 2008-07-22 18:16
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関係ないのですけれども、佐伯祐三の下落合のサイトみつけました。
まさに「のんきな郊外」風景。 ↓ http://www006.upp.so-net.ne.jp/jsc/saeki2/point.htm
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byogakudo at 2008-07-23 13:45
アトリエ内部も公開されそうですね。
↓ http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20080722/CK2008072202000096.html?ref=rank |
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