2008年 07月 27日

「不思議なミッキー・フィン」追加+ブリーン「真実の問題」

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 エリオット・ポール「不思議なミッキー・フィン」のミッキー・
フィンとは、我が探偵小説の教養によれば、泡水クロラール入りの
ウィスキー・ソーダの筈だ。探偵に飲ませて気絶させ、その間に
悪漢どもが仕事する、と決まっていた。

 しかし「不思議な」と名乗る通り、ここではただのノックアウト・
パンチではなく、より精妙な処方による謎の薬物(しかも無害!)扱い
されている。
 (わざわざラテン語名で言われる)蛇から採れる油脂にマリファナを
加えて作る、ということになっているが、秘密めかしたご丁寧な説明から
わかるように、これは勿論ヨタ。

 植物や動物の名の後にラテン語名をつけ加えたり、古典からの引用が
ギャグとして何度も繰り返される。読んでいて何となく探偵小説の
パスティーシュみたいな気になる、ファニー・テイストなミステリだ。
   (河出書房新社新社 08初帯)

 昨日ハーバート・ブリーンを2冊、新着欄を経ずに直接、HP 02aに
入れた中の1冊「真実の問題」(HPB 58初)を読み始める(「出してから
読む!」)。ミステリというよりシリアスな普通小説風。裏表紙に
猫と一緒の著者の写真があるが、このシャム猫の名前は「タイ」。
 考え過ぎてベタな命名をしてしまったのだろうか。
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by byogakudo | 2008-07-27 14:12 | 読書ノート | Comments(0)


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