猫額洞の日々

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2008年 08月 12日

小林信彦「小説探険」読了

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 写真は夜の飛行船(の腹)。クリック拡大して下に見える細長い
物体が飛行船です。撮影日は7日(木)だったでしょう。

 昨日、店の床拭きをしていたとき目に入った小林信彦「小説探険」
(本の雑誌社 93初帯)。ふと手にとり、店で読み、持ち帰って読了。

 谷崎潤一郎の現代性について書かれた第8篇[<最新作>としての
「蓼喰う虫」]に、最近(注: 89~90年頃?)出た「懐かしき人々・
兄潤一郎とその周辺」(谷崎終平 文藝春秋)に「蓼喰う虫」のモデルが
紹介されていたと記し、

<・・・高夏秀夫=佐藤春夫、阿曽=大坪砂男(戦後、一時(いっとき)
 名を知られた推理作家)とあり、後者には驚かされた。>(p47)
 と続くが、そんなに知られていない話だったのか。

 もちろん主題はモデル探しではなく、作品性であるが、大坪砂男に
つけられた注が、あんまり優しくなく感じられる。ファンとしては
かなしい。

 第27篇[英日疎開事情]で知ったロバート・バーナード「暗い夜の
記憶」(現代教養文庫)が、読んでみたくなった。植草甚一好みである
そうな。
< 植草さんが「暗い夜の記憶」を読んだとすれば、
  「出だしで唸ったものだ」
  と書いたのではないかと思う。>(p144)
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by byogakudo | 2008-08-12 13:09 | 読書ノート | Comments(0)


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