猫額洞の日々

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2008年 08月 22日

人形町! 大川端!

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 東京新聞8月16日朝刊で紹介されていた人形町が気になる。
ふたりとも未知の、東京の東である。曇っているが雨は降らない
ようだし、行かなくっちゃ。

 地下鉄・大江戸線、人形町下車。右も左もわからないお上りさん。
新聞記事の記憶を頼りに明治座方向に渡り、路地をふらつく。

 ある、残っている。木造建築のまま、或いは建替えてもできるだけ
むかしの空気を残そうと、建材やデザインに気を配った建物。
 もちろんビルの方が多いけれど、一歩路地に入ると、下町の
底力を感じさせる街が生きている。すばらしい・・・。
 湯島も東京を保っているが、人形町もすごい。あたしって蕪雑な
新開地に住んでいるんだなあと、よくわかる。

 歩いているうちに有馬小学校、水天宮へ。水天宮で何を祈れば
よいか悩むが、とにかくお詣りする。谷崎の探偵小説でも水天宮の
辺りに暗号が記されていたっけ。
 水天宮下のおせんべ屋さんで道を尋ねると、すぐ先に隅田川が
あると言われる。教えてくれた老店主の東京弁がすてき。神田の
東京弁とは違うのだろうが、微妙な差異まで聞き分けられない。

 大川! 隅田川大橋を渡りかけ、あわてて隅田川テラスに戻る。
水が近い。たふたふした水が、すぐ間近に来ている。
 「ここからなら入水してもいい!」

 潮の香が混じった水のにおい。河口まで3km、の表示もある。
水上バスや他の船がかなり行き来している。対岸には倉庫らしい
建物が見える。岡本かの子の小説にも、ここらを舞台にしたものが
あった。

 清洲橋を渡る。隅田川にかかる全部の橋を、タクシーで縫って
廻った内田百鬼園のエピソード(タクシー代は高橋義孝持ち)を
思い出す。わたしの東京は本の記憶でできている。

 また隅田川大橋へ向かってテラスを歩く。水辺にいれば機嫌が
いいのです。

 福住や深川の地名を見ながら、門前仲町からまた大江戸線で
戻る。
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by byogakudo | 2008-08-22 21:19 | 雑録 | Comments(0)


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