2008年 09月 22日

「われ笑う、ゆえにわれあり」「無頼の点鬼簿」読了

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 書き忘れていた土屋賢二「われ笑う、ゆえにわれあり」(文春文庫
03年14刷)、「汝みずからを笑え」の章がよかった。
 ヒューマーって、つまり客観性のことだと思うが__ここで
余談に走れば、「私は客観的なんです、あなたと違って」と
のたまう前総理だか今も総理だか知らないが、彼は「ひとごと」と
「客観性」との違いが解らない男、である。__

< 英米ではユーモア精神が高く評価されているが、ユーモア
 精神は最終的には、自分を笑うことができる能力、苦境に
 立たされても笑うことのできる能力のことであろう。[略]
 映画や小説から判断すると、[略]たいていの場合、主人公は、
 どんな状況でもユーモアを忘れない人間である。また、実際に
 あった話として、第二次世界大戦中、ドイツがイギリスを海上
 封鎖したとき、イギリスの新聞の見出しには「ヨーロッパ大陸、
 孤立す」と書かれた、という話を聞いたことがある。>(p118)

 負け惜しみとヒューマーの境目もよく解らないところがある。

 「無頼の点鬼簿」(竹中労 ちくま文庫 07初帯)は、三島由紀夫の
自決について書かれた第一章から始まる。当時、三島を貶めなかった
のは、澁澤龍彦と竹中労くらいだったのだろうか。
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by byogakudo | 2008-09-22 13:27 | 読書ノート | Comments(1)
Commented by 藍色 at 2010-05-01 00:27 x
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