猫額洞の日々

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2008年 10月 09日

藤野可織「いやしい鳥」読了

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 お師匠さんからお借りした2冊、どちらも文藝春秋<来るべき
作家たち>シリーズである。新刊書店に行かないし、書評紙誌を
読まない不勉強ものなので、ちっとも知らなかった。

 扉には< Vinum novum in utres novos mittendum est. 新しい
葡萄酒は新しい革袋に詰めなければならない。>とある。やる気
満々な新シリーズ、なのだろう。

 第七弾・藤野可織「いやしい鳥」(文藝春秋 08初帯)から読んで
みた。文章もしっかりして、巧い新人女性作家、という印象だ。
文句をつける点はない。けれど、それ以上何か書きたい思いに
駆られないのは、あんまりジャストフィットではなかった、という
ことかしら。
 コミカルな面もある幻想小説で、とても巧く書かれているのだが、
読んですぐ忘れてしまいそうなのは、歳のせいなのか、こちらに痛切に
響かなかったからだろうか。
 食べる/食べられる関係で描かれる幻想世界が、女性らしくて、
そこがピンと来ない原因かも知れない。
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by byogakudo | 2008-10-09 13:01 | 読書ノート | Comments(0)


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