猫額洞の日々

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2008年 10月 26日

吉田健一「絵空ごと」再読中

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 むかし文庫版で読んだ吉田健一「絵空ごと」を単行本で
読み返し始めた(河出書房新社 71初帯函)。
 忘れているせいもあるが、文庫本のときとは印象が違う。
単行本だと、ゆっくり読み進められる。その違いだろうか。

 どれほど変化しても東京が東京であることは変らない、
と吉田健一は小説中で書いているが、今の東京に生きていた
として、それでもそう言い切れるかしら。吉田健一なら
やはり言い切るか?

 ところで自分の無知と不勉強を棚に上げてしまうが、
吉田健一の小説には、ふらりと当然のように外国語の
フレーズが出てくる。詩も、登場人物だけが理解していて、
どんな詩であるのか読者には知らされない。読者も当然、
解っている筈だ、ということか。

 これらの注釈をせめて文庫版では入れてくれたら、もっと
理解も深まるのではないだろうか。あろうとなかろうと、
彼の小説世界のことだから、関係ないかも知れないけれど。
知らないままで読んでいるので、時々、心配になる。
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by byogakudo | 2008-10-26 13:31 | 読書ノート | Comments(0)


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