猫額洞の日々

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2008年 11月 05日

「何がサミイを走らせるのか?」もう少し

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 また早とちりしていたようで、被害者小説というより、社会的弱者の
調査・研究レポートみたい、と言った方がまだ的確か。

 1930年代のアメリカにおけるユダヤ人状況が描かれているが、
ユダヤ人というだけで、社会的に低い階層とみなされることが多い。
ではその出自からどう逃れるか、のケーススタディでもある。

 語り手は大学卒のインテリであるが、彼が目をそらすことができない
サミイは、地べたから這い上がってのし上がろうとする。サミイの
爆発的な上昇志向エネルギーはどこから来ているのか、ハリウッドを
あきらめた語り手はニューヨークの新聞社に戻り、サミイの過去を
探訪し始める。
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by byogakudo | 2008-11-05 17:32 | 読書ノート | Comments(0)


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