2008年 11月 07日

「何がサミイを走らせるのか?」読了

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 後半に失速感を抱いたのは、つまり飽きてきたということかしら。
語り手がサミイの全力疾走振りを驚異の目で見守り、探求欲に
駆られるほど、読者はサミイについて知りたいという欲望に駆られず、
成功してもアメリカの悲劇で終るだろうなと思っていると、その通り
なので、まあ、観察記録みたいなものだから仕方ないか。

 「夢やぶられて」に入って行けなかったのも、同じような理由だった
かも知れない。もっとサミイに感情移入した書き方だったら、
ホレス・マッコイ「彼らは廃馬を撃つ」が70年代のバイブルだった
読み手にもアピールしたのか?

 悪い出来ではないけれど、なんだかイマイチ。ユダヤ人問題が
結局わからない、ということが解った。

   (バッド・シュールバーグ 新書館 75初帯)
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by byogakudo | 2008-11-07 18:05 | 読書ノート | Comments(0)


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