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猫額洞の日々

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2008年 11月 22日

中島らも「アマニタ・パンセリナ」読了

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄
 婦人之友社の「ビスケット」は裸本ですが、赤と紺に分けられた
表紙が愛らしい。但し単位が匁です。
 「コニー・マック自伝」は、1934年74歳でベーブ・ルースたちを
率いて来日した元大リーガーの自伝。56年、95歳で死去。
 小振りな本のサイズが好きで買ったけれど、未読。

 「シルヴェストル・ボナールの罪」、第二部に入っていないのに、
中断して中島らも「アマニタ・パンセリナ」(集英社文庫 99初)を
昨夜、読了。みんな死んで行く。生き残ったものは仕事をする
しかないか。

 「ドラッグの七・・・有機溶剤」から引用。
<[略]当時あった新神戸ホテルというところに泊った。セミダブルを
ひとつとって三人で潜り込もうという腹である。
 このホテルは昔風の船員用の安ホテルなのだろう。料金も安いが
設備もしこたま悪い。昔の日本旅館のように、廊下に流し台の
洗面所がついていたりする。幽霊が出る部屋もあった。>(p139)

 昔、渋谷パルコの裏手にあった「ヒルトップ・ホテル」に似ていそうだ。
お茶の水の「ヒルトップ」とは何の関係もない(たぶん)、薄暗くて
シャワーカーテンが外れかけていたりする素敵なホテルだった。
 長期滞在もできそうだったが、短時間使用も可で、渋谷「屋根裏」の
ラリーズ・ライヴを見に行ったとき、具合が悪くて、ここでしばらく
休んだことがある。廊下に洗面所はなかったけれど。

by byogakudo | 2008-11-22 16:50 | 読書ノート | Comments(0)


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