2008年 12月 10日

鈴木創士訳「花のノートルダム」を読み始める

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 本文に入る前に訳者あとがきを、まず読む。ジュネの作品に
ついて、鈴木創士氏は述べる。

<[略]歴史の捨て子のような時間の断裂と連続性の飛び地は
新しい言語を要求し、白紙のページが気高い浮浪者である
ジュネに何かしらを強要する。>(p387)
__カッコいい! 時々あまりの美しさに、無益な嫉妬心を
惹き起させる鈴木氏の文章であるが、今回もイカれる。
 ミーハーなファンで、大変申訳ないけれど、カッコいいん
ですもの。

 ようやく本文を読み出す。硬く明晰な日本語である。
何が書いてあるのか、はっきりと伝わってくる。かつての
日本語訳の漠然とした印象は一掃され、光と影のくっきりと
したイメージが目の前に立ち上り、螺旋を描くような、
すばらしい日本語だ。
 今夜も読み続けよう。紙面から力が伝わってくる。

   (ジャン・ジュネ 河出文庫 08初帯)
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by byogakudo | 2008-12-10 14:25 | 読書ノート | Comments(0)


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